こんにちは、しょごもんです。
日商簿記3級に続き、日商簿記2級も独学で2か月で勉強したのでその体験談も書いていきますね。
\簿記3級の体験談はこちら/
2024年5月にテキストを購入し、7月に合格したので2か月で合格しています。
ちなみに日商簿記3級を5月に合格したので、そのままの流れで2級にチャレンジしました。
簿記3級に続き2級も一発合格です!
でも2級はやっぱり3級よりだいぶ難しく感じましたね。
それではさっそく日商簿記2級の合格体験談を書いていきますね。
ご参考になれば幸いです。それでは。
日商簿記2級を独学で合格した体験談
2か月で一発合格しましたが、やはり簿記3級と比較したら苦戦はしました。
特に個人的に苦戦した・つまづいたなと思ったポイントはこんな感じです。
それぞれを詳しく書いていきますね。
テキスト購入時点でつまづく!
まず簿記2級を勉強していくにあたって、「テキスト購入時点」でつまづきました。
日商簿記3級のときは、「テキスト」と「問題集」をそれぞれ1冊ずつでよかったのですが、どうやら2級からは様子が違いましたね。
「テキスト」が「商業簿記」と「工業簿記」でそれぞれ必要みたいでした。
3級のときは「商業簿記」しかありませんでしたが、2級からは「工業簿記」なるものがさらに追加されるとのこと。
「テキスト」を購入するにあたって、いろんなおすすめサイトを見るのですがこの大前提が解説してあるページがなく苦慮しました。
2級は「商業簿記」と「工業簿記」があって、それぞれ勉強が必要って超大前提を知らなかったので大変でした。
なんなら、日商簿記2級(商業簿記)、日商簿記2級(工業簿記)っていう感じで、2級でも2種類資格があるのかなと案違いしていたぐらいでした。
「問題集」も「商業簿記」と「工業簿記」で別々なのかな?とか思っていましたが、「問題集」はどうやら1冊買えばOKっぽい。
つまり、簿記2級の勉強のために最低限必要なものは
- テキスト:商業簿記編
- テキスト:工業簿記編
- 問題集:過去問、予想試験問題集
の最低3冊買えばOKです!
実際僕は3種類の購入で合格しました!
この記事で実際に僕が使用したおすすめのテキストも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
商業簿記・工業簿記それぞれ内容が全然違う
簿記2級が難しく感じた理由は「商業簿記」と「工業簿記」で、全然内容が違うことがありました。
商業簿記に関しては簿記3級の延長戦にある感じだったので、まだすっと入ってきましたが、工業簿記が0からのスタートで大変でした。
工業簿記にも仕訳問題があるのですが、いったん商業簿記の仕訳の方法は忘れた方がいいレベルで別物でした。
「商業簿記」と「工業簿記」は全く別物という認識で勉強しましょう。
工業簿記全然分からん
先ほどの続きになりますが、「工業簿記」がさっぱり分からなかったです。
工業簿記を勉強し始めるとき「まぁどうせ商業簿記をある程度理解していたら余裕っしょ」みたいな感じで勉強し始めました。
そうしたら、
なんだこれ、全くの別物じゃん…
商業簿記で得た知識をもとに工業簿記の仕訳をしようと思っても、むしろ意味不明になってくる。
なんか新しい専門用語ばかりでてきて意味不明になってくる。
ある程度理解してきたら、「あれ?これ中学の算数レベルの計算でできるよね」みたいに感じてくるのですがそこまで理解するまでが大変でした。
連結決算難しい
商業簿記のほうで特に難しく感じたのが「連結決算」の問題です。
連結決算は多くの方のつまづきポイントみたいです。
基本的に商業簿記の問題って、「そのときだけ」「その1年度だけ」の問題が多いです。
しかし、連結決算は複数年にわたって処理しないといけないし、”連結”、つまり子会社の利益などを反映させるのが難しいです。
連結決算のときにしか出てこない科目もあり、無駄にその科目の名前も長く覚えにくいしで散々でしたね。
実際のところ僕は”連結決算”は完全に理解してなかったですが、試験に挑みました。
問題1回1回に時間かかるから大変
簿記2級は問題数も多く、当然すべてに計算が必要なってくるため、問題1回1回解くのにも時間がかかります。
試験時間は90分なのですが、計算が多いので結構ギリギリになることも多いです。
ある程度テキストでの勉強を終えて、問題を解くステップに移行してからも大変です。
問題1回分をまとめて解くと、90分弱はかかるので集中力を継続するのも大変です。
とはいっても、それは試験本番でも同じなので徐々に慣れるしかありませんが…
問題1回分まとまった時間を確保が難しいなら、1問ずつでもいいのでしっかりと理解できるよう頑張りましょう。
日商簿記2級を独学で勉強するために使用したテキスト
ここからは僕が実際に購入したテキストや勉強方法を紹介していきますね。
まずはテキストから紹介していきます。僕が購入したテキストは以下の3冊です。
テキストは簿記3級に引き続き、TAC出版のスッキリわかるシリーズを購入しました。
それぞれの感想・レビューはこんな感じになります。
スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記
簿記3級に引き続きお世話になった、TAC出版のスッキリわかるシリーズの商業簿記のほうです。
スッキリわかるシリーズは、
- フルカラーで見やすい
- イラストが多く、理解しやすい
- ストーリー仕立てな箇所もあり、実際の業務の流れで理解できる
などなど、特に僕のように普段、簿記・経理業務をしていない人にとってはとっつきやすいテキストかなと思います。
しかし、その反面”もう少し深い情報が欲しい”という口コミも見かけたりします。
僕個人的にはスッキリわかるシリーズでちょうどよく感じましたね。
また、簿記3級のスッキリわかるシリーズに引き続き、特典の「仕訳猛特訓!」や、ブラウザで実際のネット試験を想定した模擬試験プログラムも付いてきます。
迷ったら、「スッキリわかるシリーズ」を購入したら問題ないので、ぜひ購入してください。
スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記
こちらはTAC出版のスッキリわかるシリーズの工業簿記になります。
商業簿記と同じく、
- フルカラーで見やすい
- イラストが多く、理解しやすい
- ストーリー仕立てな箇所もあり、実際の業務の流れで理解できる
などの、特徴があります。
個人的にスッキリわかるシリーズで勉強していて「ん?」と感じたことがひとつだけあります。
メインとなる部分についてはなにも文句はないのですが、一部のページで「参考」という名目で情報が書いてある箇所があります。
「参考」か~。じゃああんまり理解しなくてもいいかな。
と思っていたのですが、問題集を解いているとめっちゃ普通に「参考」の部分も出題されている…
全然参考じゃないじゃん…
スッキリわかるシリーズを購入するなら「参考」の部分もしっかり理解しながら読み進めていきましょう。
合格するための本試験問題集 日商簿記 2級
問題集もいくつか種類がありましたが、僕はこの問題集を選びました。
選んだ理由は”模擬試験プログラムの回数がすごく多かった”ことです。
- 冊子本体に問題12回分
- 模擬試験プログラム10回分(冊子本体とは別)
つまり、合計22回分の問題を経験できます。
僕は簿記3級に引き続き、2級もネット試験(CBT)で受験しようと思っていました。
ですので、実際の試験に近い環境を体験できる回数が多いのは特に重視しましたね。
問題の解説も分かりやすかったので選んで正解でした。
やっぱ問題集なのでテキストと比較したら、イラストはほぼなく文字ばかりでしたけどね。
日商簿記2級を独学で合格した勉強方法
日商簿記は”商業簿記”と”工業簿記”で全く別物なので、勉強するのもちょっと大変でした。
実際に僕が行った勉強方法を紹介するので、参考になれば幸いです。
まずは商業簿記のテキストをひととおり読み、巻末の基本問題を解きましょう。
実際のところ、1回では覚えきるなんて無理なのでまずは2級の商業簿記の雰囲気をつかむ程度でOKです。
次に工業簿記のテキストをひととおり読み、巻末の基本問題を解きましょう。
こちらも商業簿記と同じく、1回では覚えるのなんでまずは工業簿記ってこんな感じなんだな~くらいでOKです。
TAC出版では、商業簿記・工業簿記のときにつまづきやすいポイントを解説してくれている動画があります。
また、商業簿記・工業簿記それぞれのテキストの試験問題の解説もあるので合わせて見ましょう。
簿記2級も簿記3級と同じく「仕訳」が基本中の基本になります。
特典でついてくる「仕訳猛特訓」を繰り返し、2級の仕訳に慣れましょう。
商業簿記・工業簿記ともにひととおり勉強したら、問題集を解いていきましょう。
当然1回だけで合格点に到達することは難しいので、最低でもすべての問題を2周はしましょう。
基本的な簿記2級の学習の流れはこんな感じです。
とにかく問題を解く→テキストで不明点を学習するをひたすら繰り返しましょう。
商業簿記・工業簿記と全く別物の科目を平等に勉強しないといけないのがとても大変です。
人によっては商業簿記・工業簿記のどちらかを集中的に勉強してから、もう片方を勉強した方がスッキリ理解できる人もいるかもしれません。
まずは、テキストを読んでみて勉強しやすい方からしっかりと理解を深めていくとよいでしょう。
日商簿記2級の合格に必要な勉強時間
日商簿記2級を合格するために必要な時間はおおよその目安はこんな感じです。
- 独学:350時間
- 通信講座等を利用:250時間
もうちょっと情報を追加して表にしてみますね。
目安 | 独学 | 通信講座等を利用 |
---|---|---|
必要時間 | 約350時間 | 約250時間 |
1日4時間勉強 | 約3か月 | 約2か月 |
1日2時間勉強 | 約半年 | 約4か月 |
1日の勉強量は人によって確保できる時間がまちまちだとは思いますが、目安としてはこんな感じですね。
けっこうゆっくりめに勉強しても半年あれば十分合格できるようにはなるかと思います。
簿記2級はペーパーテスとだけではなく、ネット試験(CBT)もあるので受験日を好きな日程に変更できるので、自分が合格できそうだなと思ったら受験しましょう。
日商簿記2級の合格率はどれくらい?
日商簿記2級の合格率は商工会議所のホームページにて確認できます。
簿記 2級受験者データ(統一試験) | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)
簿記 受験者データ | 商工会議所の検定試験 (kentei.ne.jp)
- 統一試験(ペーパーテスト):約20%
- ネット試験(CBT):約35%
あたりで推移していることが分かります。
理由は分かりませんが、ネット試験(CBT)のほうが合格率が明らかに高くなっていますね。
受験日を簡単に調整できるから、しっかり勉強できたあとに受験できるからとかでしょうか?
受験をお考えなら、ネット試験(CBT)で受験するほうが合格しやすいかもですね!
日商簿記2級はどんな問題がでる?
最後に日商簿記2級ではどんな問題がでるか簡単に紹介して終わりにしたいと思います。
問題 | 分類 | 内容 | 配点 |
---|---|---|---|
第1問 | 商業簿記 | 仕訳 | 20 |
第2問 | 商業簿記 | 個別論点 | 20 |
第3問 | 商業簿記 | 決算整理 | 20 |
第4問 | 工業簿記 | 仕訳・製造原価報告書等の作成 | 28 |
第5問 | 工業簿記 | 各種原価計算・CVP分析 | 12 |
第1問
第1問では簿記3級と同様に「仕訳」問題が出題されます。
それぞれ完答のみが正解となり、商業簿記の問題を解くうえで基礎中の基礎となるため、しっかりと理解しましょう。
第2問
第2問は出題される論点の種類が多く勉強する範囲が多いですが、かなりの頻度で”連結決算”の論点が出題されます。
仮に連結決算ではなくても、商業簿記2級のなかでは特に第2問は難しく感じる方も多くいます。
第2問は部分的に配点されているため、完答ではなく部分点をしっかりと取れるように勉強していきましょう。
第3問
第3問は3級のときと同じく、決算整理の問題、いわゆる貸借対照表や損益計算書の作成の問題が出題されます。
基本的な解く流れは3級と変わらないので、他の問題と比較しても理解しやすい問題になっているかなとは思います。
第3問も部分的に配点されているため、部分点をしっかりと取れるようにしていきましょう。
第4問
第4問からは工業簿記となります。
また、他の問題はさらに細かく分類されていませんでしたが、第4問のみ(1)と(2)とさらに分類されています。
(1)では工業簿記の仕訳問題、(2)では製造原価報告書等の作成などの問題が出題されます。
第5問
第5問では各種原価計算・CVP分析などの問題が出題されます。
簡単にいうと、「この利益出すのにどれくらいの原価がかかったの?」みたいな計算問題です。
ここでひとつ注意点なのですが、工業簿記は「1問間違えるだけで全部不正解になる可能性」があります。
問題を解いていくとこの意味が分かってきますが、問題を順に解いていくと1問目の回答が2問目の回答を行うにあたって必要、さらには3問目にも必要みたいになってきます。
つまり、1問目を間違えてしまうと残りの問題すべてが不正解になってしまうみたいな最悪の事態にもなりかねません。
商業簿記よりも部分点が狙いにくい点には注意が必要です。
日商簿記2級を独学で2か月で合格したのでテキストや勉強方法を紹介のまとめ
- 日商簿記2級は独学で合格可能
- 使用したテキストはTAC出版のスッキリわかるシリーズ
- 必要な勉強時間は350時間程度
- なぜかネット試験のほうが合格率が高いから受けるならネット試験で
- 工業簿記は下手したら全問不正解になるから気を付けて
ここまで読んでいただきありがとうございます。
参考になったりならなかったりする部分もあるかと思いますが、ちょっとでもあなたの参考になっていたらうれしいなと思います。
もっとこの辺聞いてみたいなとかあったらお気軽にコメント・お問い合わせしてください。
それでは。
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